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年末年始の精神科 (2)

精神疾患において,環境の変化がマイナスに働く局面はどうしてもあるので,外来患者さんでも入院患者さんでも,年末年始に調子を崩される方は一定割合おられるように思います。

入院患者さんの場合,お正月ということで,普段なら外泊は難しい患者さんでも多少の無理をしてご自宅に帰られますし,主治医もお正月だからということで外泊許可のハードルを下げる傾向があります。

外泊できない入院患者さんにとっても,病棟は何かがらんとしていて,主治医は不在,病棟の看護師も休日体勢で人数が少ない,という状況が数日間以上続くわけで,これもやはり環境変化と言えるでしょう。

また,主治医が即座に対応することが平時に比べて難しいので,病状の悪化を初期で食い止めることができないことがなかなかできません。


このような事情で患者さんの精神症状が悪くなるリスクがあるだけでなく,身体的な問題が起こりやすいのもこの時期です。


問題になるのはもっぱら入院患者さんにおける風邪,もしくはインフルエンザです。

精神科に限らず,入院していると抵抗力が弱まるので,患者さんは風邪をひきやすくなります。

向精神薬の多くは唾液や咽頭・喉頭の粘液分泌を抑える副作用をもっているので,精神科の患者さんの場合,冬期間は空気の乾燥との相乗作用で喉が渇きやすく,ウイルスが粘膜に定着しやすいということもあるかもしれません。

そこに来て,年末年始は人の出入りが多くなります。

お見舞いや外泊の迎えに来た御家族,そして外泊から帰棟した患者さんが,ウイルスの運び手になります。

病棟で風邪の患者さんが出ると,見る間に病棟全体,そして病院全体に広まります(特に換気が悪くならざるをえない閉鎖病棟ではしばしば深刻な事態になりえます)。


あれやこれやでお正月休み明けの病院はかなりどたばたとしており,鎮静化するのにはそれなりの時間を要します。

それでもやはりお正月休みはあった方が患者さん側にも医療者側にもプラスに働くのではないかと個人的には思っています。

ともあれ,今年もよろしくお願いします。


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2007年01月17日 07:34に投稿されたエントリーのページです。

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