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2008年01月 アーカイブ

2008年01月01日

新年のご挨拶

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新年明けましておめでとうございます。
ふと気づけばこのブログを始めたのは2006年の11月。何と開設1周年はとっくに過ぎ去り,2年目に突入していました。

お蔭様でコンスタントに毎日500名くらいの方々に拙ブログをご覧になっていただけるようになり,継続は力なりと実感しています。

仕事との兼ね合いもあるので更新のペースには波がありますが,今後とも患者の皆様方のお役に立つ情報を伝えていけるよう精進する次第ですので,今年もよろしくお願いいたします。

平成20年元日 猫山司


追伸 今回使った写真は4歳の息子が書いたもの――ではなく,私の弟が5歳の時に書いた絵をデジカメ撮影したものです。なので,20数年前に描かれたものということになるでしょか。
私の家では昔モルモットを飼っていて(名前はトビーといいました),当時弟が幼稚園の課題か何かでその絵を描いたんですね。まあ,かろうじて干支にちなんで(笑)。

年末に実家に帰った時に発見したとかで,弟が写メールで送ってきてくれました。
白黒のパンダ模様で,性別はオス。兄弟2人で可愛がったのを覚えています。大学で基礎研究に携わらずに(ネズミを使うので),臨床や臨床研究中心の道を選んだのは多分にこのトビーを飼っていたことが影響しているような気がします。


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2008年01月03日

患者さんが自分の紹介状(診療情報提供書)を読んでよいか? (6)

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日本医師会の「診療情報の提供に関する指針」や厚生労働省の「『診療に関する情報提供等の在り方に関する検討会』報告書」にどの程度の法的拘束力や罰則があるのかは存じませんが,これまでのことをまとめるならば以下のようになります。

普通,紹介状(診療情報提供書)を介した患者さんの紹介は以下のような手順で行われます。
①紹介元の医師がある患者さんの紹介状(診療情報提供書)を作成→②その患者さんが紹介状(診療情報提供書)を持参して紹介先の医療機関を受診→③紹介先の医師が紹介状(診療情報提供書)の内容を確認の上,患者さんを診察。

まず,②のプロセス――患者さんが紹介元の医師から紹介状を受け取り,紹介先の医療機関に手渡すまで――において患者さんが紹介状の中身を見ることは,法的にも倫理的にも望ましいことではないようです。

③以降は,紹介先の医師が診療情報提供書をカルテに綴じ込んで「診療記録等」の一部にしてしまいますから,それを閲覧するためにはその医療機関が定めたルールに従って開示を求める必要があります。

①でも,紹介元の医師は患者さんの同意の上に紹介状を作成した時点で,控えをカルテに綴じ込みます。それ以降はその控えは紹介元の医療機関の「診療記録等」になりますから,やはりそれを閲覧するためにはその開示要求手続きが必要です。

患者さんが自分についての紹介状の中身を知るもっともシンプルな方法は,だから,①以前に,どういった内容の紹介状を作成するのかを紹介元の医師に確かめ,可能なら封筒に入れる前に閲覧させてもらうことでしょう。
心理的なハードルは高いかもしれませんが。

何だか事務的というか,医師-患者関係も世知辛くなったものだというのが,今回この問題を調べてみての感想です。

(この項終わり)

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2008年01月26日

睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (15)

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私であれば,まずどれだけの期間をかけてベンゾジアゼピン精神安定剤睡眠薬)を中止するかを決め,それを患者さんに告げます。

この患者さんの場合,2年間をかけてベンゾジアゼピンから離脱することを目標にします。
この患者さんのベンゾジアゼピン依存が,2年間をかけて形成されたものだからです。

村崎(参考文献-1)は,1~2週間ごとに1日量の1/4~1/2ずつ減量し,4~8週間をかけてベンゾジアゼピンを中止していく方法を提唱しています。

Higittら(参考文献-2)は,過去に行われたベンゾジアゼピンの離脱に関する研究をレビューし,16週間をかけるプログラムが推奨されるとしています。ちなみにHigittらは,約3分の1のプログラム参加者が問題なくベンゾジアゼピンを中止することができるが,多くの患者は離脱症状が残存したり,ベンゾジアゼピンを再開してしまうようだ,と述べており,ベンゾジアゼピン離脱の予後についてあまり楽観的な見方をしていません(この論文は全文が公開されているので,ご興味があれば下記のリンクからご覧になってみてください。英文ですが)。

エビデンスがあって決めたわけではありませんが,私は,ささやかな経験から,ベンゾジアゼピンの依存は,それが形成されたのと同じ期間をかけてようやく大過なく離脱までもっていくことができると考えています。

少なくとも,長期間の病歴をもつベンゾジアゼピン依存の患者さんが,4週間や16週間ぽっちで依存を脱することができた例を,私は寡聞にして知りません。

参考文献
1. 村崎光邦:抗不安薬の臨床用量依存.精神神経学雑誌 98:612-621,1996
2. Higgitt AC, Lader MH, Fonagy P: Clinical management of benzodiazepine dependence. Br Med J (Clin Res Ed) 291(6497):688-90, 1985

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