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「自律神経失調症」と「うつ病(鬱病)と攻撃性」

今週はメールマガジン水曜版を発行できなくて誠に申し訳ありませんでした。
仕事の多忙と夏風邪が重なり,原稿を書く余裕がありませんでした。もうすっかり回復しましたので,来週からは間違いなく通常のペースでメルマガ原稿を石動氏に納入していく所存です。

さて,そうこうしているうちにまた興味深いご質問を欝寸前さんからいただきました。
質問の要点は2つ。

ひとつは,「自律神経失調症」という疾患単位が存在するのか,という点で,これは単刀直入に回答を申し上げれば「No」というのが私の見解ですが,詳しくはまた別に述べます。


もうひとつは「うつ病(鬱病)と攻撃性」です。 うつ病については「心の風邪」レベルでの理解は一般の方々にも広まってきていますが,実際にどのような症状が見られ,どのように経過する病気であるかについては,医療者も含めて十分に認識されているとは言えません(それ故に治療に難渋している患者さんに安易に境界性人格障害の診断が付される傾向がある……というのが現在本部ブログで展開中の「双極性障害(躁うつ病)の診断と治療 ―典型的な治療失敗例(疑)を通じて―」の趣旨のひとつでもあります)。

「自律神経失調症」も「うつ病(鬱病)と攻撃性」も普遍性が高く,また回答には時間を費やさざるをえない複雑な問題ですが,精神科臨床におけるに重要な課題でもありますので,メールマガジン水曜版で取り上げさせていただきます。
ただ、他の方々への回答もたまっておりますので、今しばらくの猶予をいただけますと幸いです。


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2008年08月24日 10:13に投稿されたエントリーのページです。

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