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感想:マンガで分かる心療内科

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書店で見かけて、30秒ほど悩んだ末に購入しました。「マンガで分かる心療内科(1)」
最初の2~3話を読んだ後は斜め読みで一気に5分で読了。
あえて良い悪いの評価はしませんが、読む人を選ぶ本であるように思えました。

内容は、少なくとも私の目から見たかぎり間違いや偏りはなく、精神疾患やそれに対する接し方といった情報をわかりやすく伝えるという点では良書であるのかもしれません。

漫画としても画風がとっつきやすく(私は普段から漫画はけっこう読む方です)、書店で手に取るのに抵抗は少ない装丁になっています。

ただ……


導入のためのお茶らけ部分があまりにもくどく、そこにコマ数を使いすぎだな、という印象を受けました。
正直、私には読むのがしんどかったです(全話読んだわけではありませんが)。
ギャグ漫画仕立てにするのが悪いとは思いません、漫画としてのレベルが高くはないなというのが率直な感想。
連載媒体であるヤングキングがマイナーリーグだという偏見はないのですが。

逆にこうした作風が好みの方には優れた入門書となりうるかもしれません。ご興味がおありの方は書店でパラパラと何ページか眺めてみることをお勧めします。

最後にひとつ。
この本、「マンガで分かる精神科」というタイトルでは駄目だったのかなー。
表紙には「【原作】 精神科医 ゆうきゆう」って明記してあるのに。
本作中で取り扱われているのは基本的にすべて精神科疾患です。
精神科と心療内科の混同に拍車がかかるような気がするので、こうした一般向けの本でこそ、そのあたりの区別をしっかりとしていただきたいところです(精神科と心療内科の違いや、意図的混同がまかり通っている理由については「精神科と神経科と神経内科と心療内科」をご参照下さい)。


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コメント (4)

けい:

「精神科と神経科と神経内科と心療内科」
拝見しましたが、ダラッダラなが~~~~~く書いていて、途中で飽きてしまいました。
たぶん、今までの精神科の先生がたが、このように冗長にしか表現できなかったものを、マンガという形で誰にでも分かりやすく表現したのが、ゆうきゆうさんの功績なんだと思います。

最新刊書店:

マンガにしさえすれば「誰にでも分かりやすく表現」できるってわけじゃないよね。

俺も猫山医師に賛成票を投じたい。
原作のゆうきゆうじゃなくて、マンガとしての「マンガで分かる~」に対する苦言なわけだし。

俺は「マンガで分かる~」の方がダラッダラなが~~~~~く描いてあって、途中で飽きたけどこのブログは読めてるので、リーダビリティはこちらが上だと思う。

活字離れしちゃってる人はマンガ以外は何見ても一緒か(ワラ)?

けい:

リーダビリティ(笑)

「読みやすさ」という言葉で済むことを、こんな言葉使ってまでカッコつけるのが、活字脳なんですね。
自分が頭がいいと思い込んでるんでしょ?
失礼ですが、どちらの大学を出てるんでしょうか?

でも普段コメント0のブログで、突然に支援者登場!という感じでしょうか。(笑)
ま、どうせもう見に来ませんし、頑張ってください、書店さん(笑)

Mitsu:

「精神科と神経科と神経内科と心療内科」シリーズは、一見長いシリーズみたいです」けど、実はかゆいところに手が届く形で、現場の現実を整理して書いて下さった力作だと思います。

私自身、コメディカルな立場で、いろいろと講義聴いたりや教科書読みましたけど、ここまで丁寧に解説いただいたものに巡り合えたことはないままです。

コミック自体とは関係ない次元での感想になりましたが(^^)

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2010年07月25日 11:56に投稿されたエントリーのページです。

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