2010年07月25日

感想:マンガで分かる心療内科

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在684位

書店で見かけて、30秒ほど悩んだ末に購入しました。「マンガで分かる心療内科(1)」
最初の2~3話を読んだ後は斜め読みで一気に5分で読了。
あえて良い悪いの評価はしませんが、読む人を選ぶ本であるように思えました。

内容は、少なくとも私の目から見たかぎり間違いや偏りはなく、精神疾患やそれに対する接し方といった情報をわかりやすく伝えるという点では良書であるのかもしれません。

漫画としても画風がとっつきやすく(私は普段から漫画はけっこう読む方です)、書店で手に取るのに抵抗は少ない装丁になっています。

ただ……

続きを読む "感想:マンガで分かる心療内科" »

2010年05月25日

Natsuさんからのコメント

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在529位

Natsuさんから、非常に示唆に富むコメントをいただきました。

たしかに、「ベンゾジアゼピンの依存は,それが形成されたのと同じ期間をかけてようやく大過なく離脱までもっていくことができる」という私の記述には舌足らずのところがあり、多くの患者さんに不安を抱かせてしまったかもしれません。
なにしろ、現在の日本の精神科医療の現場では、10年以上に渡って漫然と向精神薬を処方されている患者さんはザラにおられるからです。

コメントをいただいたエントリーを書いたときは私は漠然と2~3年程度の期間ベンゾジアゼピンを服用していた患者さんで処方を中止する場合をイメージしていたのですが、それ以上の長期服用に至ってしまった患者さんへの対処についても触れておくべきでした。

続きを読む "Natsuさんからのコメント" »

2010年03月31日

さかきさんのご質問に対する回答➂:睡眠薬の精神依存

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在471位

「睡眠薬とりわけbenzodiazepine系睡眠薬は、精神科臨床のみならず一般科においても処方される頻度が最も高い向精神薬の1つである。睡眠薬の乱用・依存問題は、現在の薬物関連問題の中で突出してはいないものの、歴史と広がりをもっている。精神科臨床における睡眠薬関連症例は、薬物関連精神障害の10%程度を占め、抗不安薬等の併用率が高く,75%以上が依存症候群の診断を満たしている。睡眠薬の長期使用は、軽度とはいえない精神依存、身体依存をもたらし、比較的速やかに依存に至ることが示唆される」(尾崎茂、和田清.睡眠薬乱用・依存の実態と対策.臨床精神薬理 9巻10号

ここで述べられているのは、精神安定剤や睡眠薬といったベンゾジアゼピン系薬物に対する依存には、身体依存と精神依存とがあるということです。

続きを読む "さかきさんのご質問に対する回答➂:睡眠薬の精神依存" »

さかきさんのご質問に対する回答②

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在471位

さかきさんの不眠が精神医学的な基礎疾患を伴わないものであるという仮定でお話をします。

私がさかきさんの主治医であったとしたら、(最初からデパスを処方しないであろうと思いますが)、さかきさんがデパスを止めたいと希望されたら、ただちにデパスの処方を中止します。

代わりに何か他の薬を処方するということもしません。

そもそも薬物を必要とするような不眠であったかどうかが疑わしいところですし、1日量0.5mgのデパスを3ヶ月飲んだからといって依存が生じている可能性はきわめて低いからです。

薬を止めて、「しばらく様子を見てください」と告げて、2週間後くらいに来院していただくことになるでしょう。

ここからはさかきさん個人の問題ではなく、一般論として話を進めます。

上記のような対応をした場合、患者さんの反応はいくつかの典型的なパターンに分かれます。
「はい、わかりました」と納得される方は稀で、大多数の患者さんが、不満や不安を表出します。

それを撥ねつけて(私が実臨床でそれをやることはまずありませんが)帰宅させた場合、経験的には、半数の患者さんは2週間後に来院しません。

続きを読む "さかきさんのご質問に対する回答②" »

2010年01月26日

さかきさんのご質問に対する回答①

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在176位↑

さかきさんからのご相談に対する回答です。

さかきさんのご質問にお答えするためには、さかきさんがどのような診断に基づいてデパスを処方されたのかをまず知る必要があります。

他に精神医学的な疾患がなく、不眠だけが問題である場合であっても、その不眠に対して「概日リズム睡眠障害」のような診断が付くこともあります。
「なぜ眠れないのか」がわかれば、薬物療法以外の対応が可能かもしれません。

また、うつ病のような精神医学的基礎疾患があった上での不眠であるならば、原病がよくならないうちは、不眠だけが改善することは稀かもしれません。
この場合のうつ病と不眠は、風邪と咳のような関係にあるといえます。

続きを読む "さかきさんのご質問に対する回答①" »

2010年01月10日

エスシタロプラム(シプラレックス/レキサプロ)日本登場?

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在669位↓↓

満を持して、といったところでしょうか。

新年早々届いたニュースです。

抗うつ剤「エスシタロプラム」の日本国内における販売契約締結のお知らせ

持田製薬が治験を行なっているのは知っていましたが、精神科領域で名前が通っているとは言えない会社なので、治験も、それがうまくいったとしてもその後の販売も、苦戦するのではないかと予想していました。

こうしたプレスリリースが出るということは治験がうまくいっているのでしょうから、まずはめでたし、というところでしょう。

新薬が出たからといって臨床の現場での治療成績がよくなるという実感は正直言ってあまりないのですが、選択肢が増えるのは悪いことではないでしょう。

続きを読む "エスシタロプラム(シプラレックス/レキサプロ)日本登場?" »

2010年01月09日

新年明けましておめでとうございます

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在828位↓↓

……という時期でもないですね(笑)。
年中行事でもある年末年始の繁忙期を抜け出しつつある今日この頃です。

早いもので、このブログを書き始めてから5度目のお正月を迎えました。

我ながら続いてるものだなーと思う反面、数えてみたら昨年は14回しか記事を書いていないことがわかって少し反省。

続きを読む "新年明けましておめでとうございます" »

2009年11月16日

精神科医は腹の底で何を考えているか

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在669位↓↓




現在半分くらいまで読み終えたところです。
春日武彦先生の「精神科医は腹の底で何を考えているか」
春日先生の著作は学生時代から読んでいますが、どれも、精神科医によって書かれた一般の方向けの本としてはもっともわかりやすく、そしてバランスがとれていると思います。

そんな中ではこの本はやや異色を放っているかも。
患者さんに、読んでいただきたいような、いただきたくないような(笑)。


>>>「メンタルクリニック.net」トップページへ

2009年10月22日

二階堂さんへの回答

応援クリックよろしくお願いしますメンタルヘルスブログランキング 現在669位↓↓

今年の1月にいただいていたご相談なのですが……。
賞味期限切れを承知で、今年いただいたご質問には今年中に答えていきたいと思います。

結論から申し上げると、私には二階堂さんのご質問に対する明確な回答をお示しすることはできません。
担当医にとってもかなりタフな症例だと思います。
情報が限られていますので薬理学的な側面だけから検討しますが、

1) 抗うつ薬を飲むと強い頭痛と吐き気が現れる(診断はうつ病なのでしょうか?)
→セロトニン再取り込み阻害作用がある抗うつ薬(ほとんどの抗うつ薬が該当します)では嘔気と頭痛が現れることがあります。頭痛に関しては色々なタイプがあるので、抗うつ薬との関係は一概には申し上げられませんが(例えば、偏頭痛や群発頭痛にSSRIが有効とする知見があります)。

2) 昼と夕方に、テグレトール200ミリ(計400mg/日?)
→テグレトール(カルバマゼピン)は抗うつ薬としての適応はありませんが、構造的には三環系抗うつ薬と類似しているので、抗うつ薬の代替として使用されることが稀にあります(私は使用した経験がありませんし、カルバマゼピンがうつ病治療の主剤となりうるとは思えませんが)。
もし二階堂さんの診断が躁うつ病であるのであれば、気分安定薬として日本で適応がある3剤のうち、炭酸リチウムとバルプロ酸はともに吐き気の副作用があるので、消去法でカルバマゼピンが使用されたのかもしれません。
ちなみに、カルバマゼピンの血中濃度はいかほどなのでしょうか?

続きを読む "二階堂さんへの回答" »

2009年10月11日

未読:グラーグ57

以前に読んだ「チャイルド44」の続編です。
先月書店に並んですぐに購入していたのですが未だ読めていません。この連休に読むつもりでしたが、いつも通りにあれやこれやでまだ手をつけられていません

こうして本棚の肥やしが増えていきます……。


>>>「メンタルクリニック.net」トップページへ