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睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (2)

ここで扱う精神安定剤・睡眠薬(≒ベンゾジアゼピン)依存は,常用量依存(低用量依存,治療用量依存とも言います)にほぼ限定することにします。
例えば,非合法に入手したハルシオンを「トリップ」目的に大量服用するような人の治療法はこの記事の対象ではありません。
あくまで,何らかの精神疾患の治療のために医師から処方された薬を,処方されたとおりに飲んでいたのにも関わらず生じてしまうベンゾジアゼピン依存の治し方――最初にも述べたように,すべての常用量依存を治す方法は無さそうですが――について取り扱っていきます。

ではまずそもそも,常用量依存はどのように定義されるのでしょう?
ベンゾジアゼピンのどれくらいの量が「常用量」,で,どれくらいの期間服用すると依存が生じるのでしょうか。
実は常用量依存の確立した定義は存在しません。

目安として,よく知られた定義を紹介しておきます。

「ジアゼパム 30mg/日以下,あるいは同等量の他のベンゾジアゼピンを継続的に使用し,断薬時に明らかな離脱症状が生じること」(Hallstorm,1981)

「少なくとも3ヶ月間ベンゾジアゼピンを連日服用し,ベンゾジアゼピンの累積量がジアゼパム換算で2,700mgを超えるもの」(Busto,1986)

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コメント (1)

ウグイス:

初めてコメントをさせて頂きます。
掲示板の「デパスを飲み続けていいのか」を見て、
こちらをのぞかせていただきました。
私は現在一日に3ミリのデパスを服用しています。
デパスを服用して1年程になりますが、
最近になって薬の効き目が悪くなったような感じで、
量も増えてしまいました。
これは依存に値する服用量でしょうか?

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2007年09月16日 09:02に投稿されたエントリーのページです。

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