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「精神安定剤」という言葉の功罪 (2)

精神科や心療内科にかかられている患者さんは、薬を処方されるときにどの程度の説明を受けているでしょうか。

精神科・心療内科領域では、このあたりのインフォームド・コンセントが時に非常にいい加減に行われている現状があり、「安定剤」という用語はそれにひと役買っているように私には思われます。

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診断がうつ病だろうと統合失調症だろうとパニック障害だろうと、精神科を受診する患者さんは多かれ少なかれ精神が不安定になっているので、それを改善するための薬はすべからく「精神安定剤」である――という論法は成り立つでしょうか。

マイナー・トランキライザーにも色々あるのですが、これまた慣習的には、そして狭義には、「ベンゾジアゼピン受容体作動性の精神安定剤」のことを指します。抗不安薬とほぼ同義です。セルシンやソラナックスやデパスやリボトリールの類ですね。
で、これらのマイナー・トランキライザーではホルモンバランスの崩れは起こりません(もちろん絶対ではありませんが)。



じゃあ前回の質問に対する回答は「睡眠薬や安定剤を服用し続けてもホルモンバランスは崩れない」でいいじゃないかと思われるでしょうが、そうは問屋が卸してくれません。

その理由は、「精神科におけるインフォームド・コンセント」というデリケートな問題と密接な関わりがあります。

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コメント (1)

あいみ:

はじめまして☆1月初めよりメンタルヘルス科に 通院しています。薬を処方され エビリファイから 今は リスパダールを服用してます。 同じ薬を 服用されてる方と 意見交換してみたいです(^-^)/

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2009年01月24日 23:47に投稿されたエントリーのページです。

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