« 睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (4) | メイン | 睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (6) »

睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (5)

処方箋を見るとわかりますが,ベンゾジアゼピン系の眠剤や安定剤は種類によって成分の含有量が全く違っています。

ハルシオン(一般名トリアゾラム)錠は薬効成分の含有量が0.125mgか0.25mgですが,ユーロジン(一般名エスタゾラム)錠の含有量は1mgか2mgです。
つまり1つの錠剤の中に含まれる有効成分の量が8倍も違っているこということになります。

何を言いたいのかというと,「睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (3)」で例として挙げた,「ユーロジンという睡眠薬はハルシオンよりも『強い』薬か?」という問いについては2通りの答があるということです。

1. 「ベンゾジアゼピン結合部位との親和性」という絶対的基準に照らせば,ユーロジンという「物質」はハルシオンという「物質」よりも弱い薬である。

2. しかしユーロジンはハルシオンの8倍もの量を1錠の中に含有させているので,ハルシオンの0.25mg錠とユーロジンの2mg錠のどちらが強いかと言うと,一般的にはこの2つはほぼ同等の「強さ」であると考えられている。

ということです。

ここで出てくるのが,「ジアゼパン換算量」または「等価換算量」という考え方です。

>>>睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (6)

メンタルヘルスブログランキング 現在32位

>>>「メンタルクリニック.net」トップページへ




コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年09月24日 11:13に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (4)」です。

次の投稿は「睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (6)」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。