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睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (3)

前記事に載せた常用量依存の定義をご覧になるとわかるかもしれませんが,睡眠薬や安定剤の量は「ジアゼパム換算量(同等量)」で表されます。
これについても説明しておく必要があるでしょう。

臨床場面では,例えば,ハルシオンを飲んで寝つきは良くなったが,4~5時間で目が覚めてしまい,その後眠れないといった患者さんに,ユーロジンへの眠剤変更を提案する,といったケースがしばしばあります。
この時,多くの患者さんは「それは薬を強くするということですか?」と心配そうに質問されることが少なくありません。
精神科の薬なんてものは出来れば飲みたくはありませんし,薬が強くなるということは病状が良くないということを示唆する兆候ともとれるので,こうした患者さんの懸念はしごく健全なものです。それに対して煩わしげな対応をする医師はあまり良い医師とは言えないでしょう。

一方で,「ユーロジンはハルシオンよりも強い薬か?」(デパスはレキソタンより,ソラナックスはワイパックスより強い薬か? でもよいのですが)という質問に単純にイエスがノーかで答えるのが非常に難しいことも確かです。

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2007年09月17日 05:41に投稿されたエントリーのページです。

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