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   <title>メンタルクリニック.net</title>
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   <updated>2010-01-26T13:14:58Z</updated>
   <subtitle>キャリア13年目に突入した精神科医・猫山司のブログです。
臨床屋の立場で患者さんの役に立つ情報をお伝えするとともに，私生活の悲喜こもごもを綴っていきたいと思います。
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   <title>さかきさんのご質問に対する回答①</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2010:/blog//1.175</id>
   
   <published>2010-01-26T11:27:36Z</published>
   <updated>2010-01-26T13:14:58Z</updated>
   
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   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
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<br>
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<br>
さかきさんのご質問にお答えするためには、さかきさんがどのような診断に基づいてデパスを処方されたのかをまず知る必要があります。<br>
<br>
他に精神医学的な疾患がなく、不眠だけが問題である場合であっても、その不眠に対して「概日リズム睡眠障害」のような診断が付くこともあります。<br>
「なぜ眠れないのか」がわかれば、薬物療法以外の対応が可能かもしれません。<br>
<br>
また、うつ病のような精神医学的基礎疾患があった上での不眠であるならば、原病がよくならないうちは、不眠だけが改善することは稀かもしれません。<br>
この場合のうつ病と不眠は、風邪と咳のような関係にあるといえます。<br>]]>
      <![CDATA[<br>
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いずれの場合も、第一義的には、まず主治医に診断と服薬の見込み期間を確認すべきでしょう。<br>
<br>
本来、医師が薬物を処方する際には、「出口戦略」をあらかじめ考えていて然るべきです。<br>
<br>
外科医は、手術を始める前に、その手術の手順が頭に入っていて、どれくらいの時間でメスを置けるかを把握しています。でなければそもそも手術を行なうべきではないでしょう。もちろん、不確定要素のために当初の計画通りに手術が進まなかったり、合併症を起こすことはありえるでしょうが、それは行き当たりばったりに患者さんのお腹を切ることとは違います。<br>
<br>
睡眠薬を含めて、医学行為であるかぎり、薬の処方も同じように、その後の経過に関する一定の見立てのもとに行なわれなければなりません。<br>
<br>
しかし残念ながら、日本の精神科の臨床においては、「処方した薬を最終的にどうするか」を決めずに、「とりあえず」患者さんの症状や訴えに応じて、診察医が良かれと思う薬を処方し、それが漫然と継続されることが少なくありません。<br>
<br>
→「さかきさんのご質問に対する回答②」へ]]>
   </content>
</entry>
<entry>
   <title>エスシタロプラム（シプラレックス/レキサプロ）日本登場？</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2010/01/post_46.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2010:/blog//1.174</id>
   
   <published>2010-01-10T13:28:52Z</published>
   <updated>2010-01-19T14:09:07Z</updated>
   
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満を持して、といったところでしょうか。<br>
<br>
新年早々届いたニュースです。<br>
<br>
<a href="http://www.mochida.co.jp/news/2009/pdf/0107.pdf" target="blank"><strong>抗うつ剤「エスシタロプラム」の日本国内における販売契約締結のお知らせ</strong></a><br>
<br>
持田製薬が治験を行なっているのは知っていましたが、精神科領域で名前が通っているとは言えない会社なので、治験も、それがうまくいったとしてもその後の販売も、苦戦するのではないかと予想していました。<br>
<br>
こうしたプレスリリースが出るということは治験がうまくいっているのでしょうから、まずはめでたし、というところでしょう。<br>
<br>
新薬が出たからといって臨床の現場での治療成績がよくなるという実感は正直言ってあまりないのですが、選択肢が増えるのは悪いことではないでしょう。<br>
<br>]]>
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<br>
田辺三菱製薬が共同販売するということは、「吉富」の名の下にエスシタロプラム（シプラレックス/レキサプロ）が売られるということですね。<br>
<br>
精神科領域では絶大なブランドなので、エスシタロプラムそのもののネームバリューとも相俟って多くの精神科医がこの薬を使用することになりそうです。<br>
適正に用いられてくれるといいのですが。<br>
<br>
しかしまあ、ルンドベック社が作って持田製薬が治験して、田辺三菱製薬のグループ企業である吉富製薬が販売する、というのは、どうにも複雑なお話です。<br>
それぞれの会社に得手不得手があるということなのでしょうが、安全情報の提供等がスムーズになされるものなのかどうか、若干の懸念はあります。<br>
<br>
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   </content>
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<entry>
   <title>新年明けましておめでとうございます</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2010:/blog//1.173</id>
   
   <published>2010-01-09T13:14:38Z</published>
   <updated>2010-01-19T14:09:54Z</updated>
   
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<br>
……という時期でもないですね（笑）。<br>
年中行事でもある年末年始の繁忙期を抜け出しつつある今日この頃です。<br>
<br>
早いもので、このブログを書き始めてから5度目のお正月を迎えました。<br>
<br>
我ながら続いてるものだなーと思う反面、数えてみたら昨年は14回しか記事を書いていないことがわかって少し反省。<br>
<br>]]>
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継続は力、ということで、思いつきでもいいので最低でも週に1本はこのブログの記事を書くことを年初の目標としたいと思います。<br>
もちろん、中身も充実させられるよう頑張ります。<br>
<br>
今年もよろしくお願いします。<br>
<br>
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   </content>
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   <title>精神科医は腹の底で何を考えているか</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.171</id>
   
   <published>2009-11-16T13:53:25Z</published>
   <updated>2009-12-15T03:56:07Z</updated>
   
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<hr>
現在半分くらいまで読み終えたところです。
春日武彦先生の<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/03e49753.f2516a2c.03e49754.8b56e5f8/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f5966099%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f13120769%2f" target="_blank">「精神科医は腹の底で何を考えているか」</a>。
春日先生の著作は学生時代から読んでいますが、どれも、精神科医によって書かれた一般の方向けの本としてはもっともわかりやすく、そしてバランスがとれていると思います。

そんな中ではこの本はやや異色を放っているかも。
患者さんに、読んでいただきたいような、いただきたくないような（笑）。


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   </content>
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   <title>二階堂さんへの回答</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.170</id>
   
   <published>2009-10-21T21:53:26Z</published>
   <updated>2009-10-22T12:24:34Z</updated>
   
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<br>
<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2008/01/_15_2.html#comments" target="blank">今年の1月にいただいていたご相談</a>なのですが……。<br>
賞味期限切れを承知で、今年いただいたご質問には今年中に答えていきたいと思います。<br>
<br>
結論から申し上げると、私には二階堂さんのご質問に対する明確な回答をお示しすることはできません。<br>
担当医にとってもかなりタフな症例だと思います。<br>
情報が限られていますので薬理学的な側面だけから検討しますが、<br>
<br>
1) 抗うつ薬を飲むと強い頭痛と吐き気が現れる（診断はうつ病なのでしょうか？）<br>
→セロトニン再取り込み阻害作用がある抗うつ薬（ほとんどの抗うつ薬が該当します）では嘔気と頭痛が現れることがあります。頭痛に関しては色々なタイプがあるので、抗うつ薬との関係は一概には申し上げられませんが（例えば、偏頭痛や群発頭痛にSSRIが有効とする知見があります）。<br>
<br>
2) 昼と夕方に、テグレトール200ミリ（計400mg/日？）<br>
→テグレトール（カルバマゼピン）は抗うつ薬としての適応はありませんが、構造的には三環系抗うつ薬と類似しているので、抗うつ薬の代替として使用されることが稀にあります（私は使用した経験がありませんし、カルバマゼピンがうつ病治療の主剤となりうるとは思えませんが）。<br>
もし二階堂さんの診断が躁うつ病であるのであれば、気分安定薬として日本で適応がある3剤のうち、炭酸リチウムとバルプロ酸はともに吐き気の副作用があるので、消去法でカルバマゼピンが使用されたのかもしれません。<br>
ちなみに、カルバマゼピンの血中濃度はいかほどなのでしょうか？<br><br>]]>
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3) 寝る前に　フルニトラゼパムをミリ数を変えて二錠、マイスリー10ミリ、アメル、レボトミン15ミリを粉にして飲んでいます。<br>
→フルニトラゼパムとマイスリーはベンゾジアゼピン系睡眠薬なので、再三申し上げている通りに依存は生じうるでしょう。レボトミン（レボメプロマジン）は抗精神病薬ですが、鎮静作用が強いので、頑固な不眠がある方には日本ではよく使用されます。<br>
アメルは……これまたカルバマゼピンのジェネリックですが、寝前に投与されている意義は図りかねます。<br>
<br>
4) レボトミンを10ミリにすると吐き気に襲われ、昨年二週間で20キロ痩せてしまいました。<br>
→レボメプロマジンと酷似した化学構造と薬理学的プロフィールを有するクロルプロマジンには制吐剤としての適応があるので、レボメプロマジンにも同様に吐き気を抑える作用がある可能性は大です。<br>
そのレボメプロマジンを減らすと吐き気に襲われるということは、嘔気を生じさせるような「何か」が二階堂さんの心身に生じていて、それを抑えるためにはレボメプロマジンが最低15mg/日必要だということを意味している……と解釈してもいいかもしれません。<br>
<br>
5) 現在日中に一時間散歩すると十時間眠り、昼寝までします。<br>
→しかし一方で、二階堂さんは明らかに過鎮静と言える状態にあるようです。そのためレボメプロマジンの減量が試みられているのでしょうが、吐き気のためにうまくいかないということでしょう。<br>
可能ならばフルニトラゼパムの調整はなされてもいいように思いますが、鎮静作用から考えると、日中の眠気の問題は確かにレボメプロマジンが減量されなければ解決されないようには思えます。<br>
<br>
6） 吐き気止めを飲んでも効きませんでした。ガスターも効きません。
→レボメプロマジンが二階堂さんの吐き気に効くのであれば、同じ機序で制吐作用を発揮するプロメタジンやメトクロプラミドといった制吐剤は効きそうな気がしますが……。<br>
ガスターを処方されたということは、何らかの胃の疾患を疑われたということでしょうか？<br>
<br>
7) これって一種の依存状態なのでしょうか。
→これには何ともお答えしようがありません。レボメプロマジンへの依存が生じていて、その離脱症状として嘔気が生じているのだろうか、というご趣旨のご質問なのであれば、それは違うように思われます。<br>
<br>
臨床では時に二階堂さんのような難しい症例に遭遇しますが、この場合は、問題を整理しつつ、使える資源を最大限に使って解決を試みるべきでしょう。<br>
<br>
① まずそもそも二階堂さんの精神科的な診断名は何なのでしょう？<br>
② 強い吐き気の原因は？　精神疾患の身体化症状？　薬の副作用？　何らかの身体疾患？　この後ろから順に検討されてくべきです。<br>
③ 身体疾患の除外もしくは確定診断のために消化器内科や脳神経外科を受診されたことはあるのでしょうか？　あったとすれば結果はいかがなものだったのでしょう？　ないのだとすればすぐにでも身体的精査を受けるべきです。<br>
<br>
……と、まあ、これくらいが、私の立場でできる最大の助言です。<br>
お役に立てなくて申し訳ありません。
<br>
<br>
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   </content>
</entry>
<entry>
   <title>未読：グラーグ57</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/10/57.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.169</id>
   
   <published>2009-10-11T11:07:29Z</published>
   <updated>2009-10-11T11:23:15Z</updated>
   
   <summary>  以前に読んだ「チャイルド44」の続編です。 先月書店に並んですぐに購入してい...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
      <![CDATA[<a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/03e49753.f2516a2c.03e49754.8b56e5f8/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f6167260%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f13263491%2f" target="_blank"><img src="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1021%2f10216933.jpg%3f_ex%3d128x128&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1021%2f10216933.jpg%3f_ex%3d80x80" border="0"></a> <a href="http://hb.afl.rakuten.co.jp/hgc/03e49753.f2516a2c.03e49754.8b56e5f8/?pc=http%3a%2f%2fitem.rakuten.co.jp%2fbook%2f6167261%2f&m=http%3a%2f%2fm.rakuten.co.jp%2fbook%2fi%2f13263492%2f" target="_blank"><img src="http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1021%2f10216934.jpg%3f_ex%3d128x128&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fbook%2fcabinet%2f1021%2f10216934.jpg%3f_ex%3d80x80" border="0"></a>

以前に読んだ「<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/01/44.html" target="blank">チャイルド44</a>」の続編です。
先月書店に並んですぐに購入していたのですが未だ読めていません。この連休に読むつもりでしたが、いつも通りにあれやこれやでまだ手をつけられていません

こうして本棚の肥やしが増えていきます……。


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   </content>
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<entry>
   <title>新規抗うつ薬ミルタザピン（レメロン/リフレックス）②</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/09/post_42.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.168</id>
   
   <published>2009-09-15T12:18:23Z</published>
   <updated>2009-10-02T13:25:32Z</updated>
   
   <summary>応援クリックよろしくお願いします→メンタルヘルスブログランキング　現在441位↑...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="薬物療法" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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<br>
ミルタザピン（商品名：レメロン錠（シェリング・プラウ株式会社）/リフレックス錠（明治製菓株式会社）登場に伴ってノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬（NaSSA：Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant）という新しいカテゴリーが登場したことにも、同様の背景があります。<br>
<br>
現在でこそSSRIとSNRIが抗うつ薬市場を席巻していますが、これらの薬が登場するまでは、三環系抗うつ薬と四環系抗うつ薬が、うつ病の薬物療法の主流を占めていました。<br>
<br>
この、「三環系」、「四環系」もカテゴリーの名前ですが、SSRIやSNRI、NaSSAとは異なり、そこに属する抗うつ薬の作用機序ではなく、それらの特徴的な化学構造を表しています。<br>
<br>
このため、同じ三環系に属する抗うつ薬であっても、例えばクロミプラミン（アナフラニール）のように主にセロトニン再取り込み阻害作用がその作用機序と目されているものもあれば、イミプラミン（トリプタノール）のように、セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みをバランス良く阻害するものもある、といった具合で、「三環系」というカテゴリーの中に薬理学的プロフィールが異なる薬物が押し込められています。<br>
<br>]]>
      <![CDATA[<Center><script type="text/javascript"><!--
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「四環系」も同様で、ここに属するマプロチリン（ルジオミール）やミアンセリン（テトラミド）、セチプチリン（テシプール）といった抗うつ薬の作用機序は、三環系以上にバラエティに富んでいます。<br>
<br>
逆に、SSRIに属する抗うつ薬は、作用機序こそ似通っていますが、化学構造はそれぞれ全く異なります。<br>
<br>
ことほどさように抗うつ薬（だけではありませんが）の分類には医学的・科学的に根拠がない……とまでは申しませんが、あまりそれだけにこだわるほどの意味はないと私は考えています。<br>
<br>
作用機序が同じSSRIであっても、例えばパキシルは全く効かないけどジェイゾロフトだと著効する患者さんがいます。<br>
これは、パキシルとジェイソロフトの化学構造の相違に由来するなんらかの「相性」の問題なのかもしれません。<br>
<br>
化学構造が酷似した三環系抗うつ薬であっても、トリプタノールがよく効き、アナフラニールはあまり効かない患者さんがいます。<br>
これは、両薬の間のノルアドレナリン再取り込み阻害能とセロトニン再取り込み阻害能のバランスの違いに起因するのかもしれません。<br>
<br>
抗うつ薬の効果や副作用の発現には、作用機序や化学構造だけではなく、おそらくいくつかの未知のファクターが関与しており、これに患者さん側の体質や環境要因などが関与してきます。<br>
このため、どの患者さんがどの薬によって最大の利益を得ることができるかを事前に予測することは困難です。<br>
このことが、SSRI全盛の時代になっても三環系や四環系抗うつ薬が淘汰されずにいる最大の理由でしょう。<br>
<br>
日本の精神科医療はNaSSAという新しい治療選択肢を手に入れました。<br>
この薬によって救われるであろううつ病患者さんがおられるであろうことは疑いの余地がありません。<br>
一方で、この薬が従来薬を駆逐することはないでしょう。<br>
<br>
精神科医は、この新しい治療薬によってえられる利害得失を謙虚に学ぶとともに、NaSSAなる称号に踊らされることなく、患者さんの利益を最優先して治療方法を選択していくことが肝要であると愚考します。<br>
<br>
ちなみにミルタザピン（商品名：レメロン錠（シェリング・プラウ株式会社）/リフレックス錠（明治製菓株式会社）は、化学構造としては四環系抗うつ薬に分類されます……。<br>
<br>
<br>
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<entry>
   <title>精神科薬物療法に対する猫山司のスタンス</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/08/post_41.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.167</id>
   
   <published>2009-08-16T11:40:00Z</published>
   <updated>2009-08-16T12:28:30Z</updated>
   
   <summary>またまたお久しぶりになってしまいました。 皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="セカンドオピニオン" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
      <![CDATA[またまたお久しぶりになってしまいました。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私は携帯電話を肌身離さず所持しつつのお盆休み中です。

さて、最近、拙ブログのコメント欄でセカンドオピニオンを求められることが多くなってきたように感じています。
また、その内容に一定の傾向があるように思われるため、今後の無用な混乱を避けるために、精神科薬物療法に関する私のスタンスをここで改めて表明しておくことにします。

というのも、最近寄せられるご質問やご相談に、「薬をやめたいのだがどうしたらよいか」という趣旨のものが目立つように感じられるからです。
これまで私が拙ブログでベンゾジアゼピン系薬物や抗うつ薬の副作用や離脱症状について言及してきたからなのかもしれませんが、では私が実臨床でこれらの薬物を使用しないのかと言えばそんなことはありません。

むしろ私は、向精神薬を積極的に治療に用いるタイプの精神科医であると自認しています。
副作用が無い薬など存在しませんから、薬を使用することのメリットとデメリットのバランスを常に念頭に置いて置かなければなりませんが、少なくとも初期・急性期の治療における向精神薬の有用性に私は一片の疑いももっていません（将来的にはもっと有効で安全な治療法が現れる可能性は否定しませんが）。

ただ、薬剤の選択や使用量、使用期間について精神科医はもっと敏感になるべきであるというのが私の持論であり、拙ブログで表明してきた主張であるつもりです。

したがって、拙ブログに寄せられたご質問に対する回答も、「薬をいかにやめるか」ではなく、「薬の使用をいかに最適化していくか」という視点でお示ししていくことになると思います（薬の最適使用の中に「薬の中止」という選択肢も含まれます）。
時間の許す限りご質問にはお答えしていく所存ですが、この点はあらかじめご了承いただきたく、本エントリーを執筆することとしました。

今後とも何卒よろしくお願いいたします。


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   <title>ふみまろさんへの回答</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/07/post_39.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.165</id>
   
   <published>2009-07-19T14:25:48Z</published>
   <updated>2009-07-19T14:40:36Z</updated>
   
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<br>
双極性障害の治療方針に関して<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/05/_22.html#comments">ふみまろさんからいただいていた質問</a>に対する回答です。<br>
ふみまろさんのブログのコメント欄に回答したのですが、字数制限のために受け付けられなかったので、このブログのエントリーに回答（らしきもの）を掲載させていただきます。<br>
<hr>
拙ブログにコメント・ご相談をいだたいてから時間がたってしまい申し訳ありませんでした。<br>
ここまでの記事を読ませていただいた感想と、あとは少し回答じみたものを。<br>
<br>
まず、「双極性障害というのは脳の病気だから薬を中心とした治療」がよいのでは、というふみまろさんの持論は正しいと思います。<br>
ただ、脳の活動に影響する要素は薬だけではないことには留意すべきでしょう。<br>
<br>
少なからぬ患者さんは、精神的なストレスを契機として精神疾患を発症したり、症状が増悪したりします。<br>
つまり、環境因子が、そしてそれをどの程度のストレスと感じるかが（つまり「認知」ということになるのでしょうか）、「脳の病気」に影響を及ぼすわけです。<br>
<br>
逆に言えば、環境調整や、ある種の精神療法が、症状を改善させたり、安定させたりする可能性は否定できないでしょう。<br>
<br>
なので、主治医氏がそのような意味で「生き方について考え」ると言ったのであれば、私もそれはまあそうかなと思います。<br>
ブログを拝見する限りはふみまろさんは既にラピッドサイクラー化してしまっているようなので、薬物療法に関しても主治医氏の意見は正しいと思います。<br>
<br>
ただし、教科書的に正しい治療方針が常に実臨床にそぐうかと言えば、答はノーです。<br>
<br>]]>
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1) このご時世、パフォーマンスの悪い従業員を気長に雇ってくれる職場は多くはありません。確かに「仕事がすべてではない」のかもしれませんが、職を失うリスクや、それが病状に及ぼす影響について、先生はどのようにお考えですか？<br>
<br>
2) 解雇になったら収入源を失うわけですが、そうなったらどのように暮らしていけばよいのでしょうか？　障害年金ですか？　それはいつから、いくらもらえるものですか？<br>
<br>
3) 職を失うことによる自己評価、家族の評価、社会的評価の下落や、それによる病状悪化のリスクについてはどのようにお考えですか？　私の認知の問題でしょうか？<br>
<br>
4) 先生のご指導に従って、仕事を辞め、生き方を改め、治療に専念したら病気は治りますか？　治るとしたらどれくらいかかりますか？　治らなかったとしたら、逸失利益を賠償してくださいますか？<br>
<br><br>
といった質問を主治医氏にしてみることをお勧めします。<br>
もちろん、そもそも答えられるはずがない意地悪な質問で、聞き方次第では脅迫ともとられかねないものです。<br>
しかし、おこがましくも患者さんの「生き方」に対して口を出すのならば、この手の質問に対して一定の答は用意しておくべきでしょうし、患者さんの生活を守る現実的な方策についても通じているべきでしょう。<br>
<br>
主治医氏がどう答えるか、どう答えないかが、彼の技量を評価し、転院を考える検討材料のひとつになるような気はします。<br>
<br>
<hr>
<br>
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   </content>
</entry>
<entry>
   <title>新規抗うつ薬ミルタザピン（レメロン/リフレックス）①</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/07/post_40.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.164</id>
   
   <published>2009-07-07T12:33:18Z</published>
   <updated>2009-07-19T13:37:50Z</updated>
   
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      <name>Nekoyama</name>
      
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         <category term="薬物療法" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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<br>
ミルタザピン（商品名：レメロン錠（シェリング・プラウ株式会社）/リフレックス錠（明治製菓株式会社）」の発売が明治製薬からプレスリリースされました（<a href="http://www.meiji.co.jp/corp/news/2009/0707_2.html" target="blank">うつ病治療薬「レメロン錠/リフレックス錠」の製造販売承認取得のお知らせ</a>）。<br>
<br>
治験成功というニュースが耳に届いてからずいぶんと時間がたっているので、満を持して登場、という雰囲気が漂う一方で、私などはこの久方ぶりの新薬にどの程度の期待を寄せてよいものか図りかねているというのが正直なところです。<br>
<br>
ミルタザピンは、プレスリリースにもある通り、ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動性抗うつ薬（NaSSA：Noradrenergic and Specific Serotonergic Antidepressant）という新しいカテゴリーに属する抗うつ薬です。<br>
しかし、SSRI（選択的セロトニン再取り込み阻害薬）やSNRI（セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬）といったカテゴリーと同様に、このNaSSAもまた、特別な根拠や定義はない、恣意的な区分にすぎません。<br>
<br>]]>
      <![CDATA[<Center><script type="text/javascript"><!--
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例えば、SSRIとカテゴライズされる薬の中には、SNRIのあるものと遜色のない強さでノルアドレナリンの再取り込みをも阻害するものがあります。<br>
SSRIというとあたかもセロトニンの再取り込みだけを妨げ、特異的に脳内のセロトニン濃度を上昇させる薬であるかのようなイメージを抱かされますが、患者さんの頭の中で起きていることは、SSRIを飲んだ場合とSNRIを飲んだ場合とでものすごく大きな違いはなかったりするのです。<br>
<br>
セロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害能の比が5：1以上だったらSSRIで、未満だったらSNRI――といったような明確な定義はありません。<br>
では、ある抗うつ薬がセロトニンとノルアドレナリンの再取り込み阻害作用の両方を持っていた場合に、その薬をSSRIと呼ぶか、SNRIと呼ぶかはどのようにして決められるのでしょうか？<br>
<br>
極端に言ってしまえば、その薬を販売する製薬会社が、彼らにとって都合の良い呼称を選び、プロモーション活動によってそれを定着させます。<br>
<br>
>>>新規抗うつ薬ミルタザピン（レメロン?錠/リフレックス?錠）②<br>
<br>
<br>
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<entry>
   <title>睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (21.5)</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.163</id>
   
   <published>2009-05-07T13:40:31Z</published>
   <updated>2009-05-19T03:58:37Z</updated>
   
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   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="睡眠薬と安定剤の正しい止め方" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
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おひさしぶりです。
3月1日以来のエントリー投稿となります。
実のところ、まったくブログに手をつけられないほど多忙が続いていたというわけではないのですが、間が開けば開くほど書きづらくなってしまい、結果的には2ヶ月半もずるずるとブログを放置する結果となってしまいました。

ゴールデンウィークでリフレッシュした……というわけでもないのですが、リハビリがてら、更新をさぼっていた間にいただいていた質問にお答えするところから再開しようと思います。

ブログランキングなどは更新が滞ると素直に下落してきますが、それでも拙ブログに目を留めてくださる読者の方々はおられ、コメント欄に質問や励ましのお言葉をいただきましたことにお礼を申し上げるとともに、ご質問に対する回答が遅くなりましたことをお詫びいたします。

さて、再開第1回目は、<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2008/07/_21.html" target="blank">「睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (21)」のコメント欄にさかきさんからいただいたご質問</a>への回答です。]]>
      <![CDATA[いま見てみると、コメントをいただいたのは今年の4月18日ですが、記事自体は2008年7月6日に投稿されたものです。
「<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/cat12/" target="blank">睡眠薬と安定剤の正しい止め方</a>」は、書き始めてみると、当初思い込んでいたよりもずっと非常に入り組んだ問題で、未完のまま他のシリーズが始まるなどして、事実上頓挫していたシリーズです。

一方で、このシリーズには読者の皆様方から多くのコメントや質問が寄せられており、<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2008/07/_21.html" target="blank">さかきさんのご質問</a>をいただいて、再開の必要性を強く再認識しました。

近日中に「睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (22)」を執筆する所存ですが、<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2008/07/_21.html" target="blank">さかきさんのご質問</a>への回答にたどり着くにはかなりの時間がかかりそうなので、ここではあらかじめ回答から明かしておこうと思います。

依存性がなく、翌日への持ち越しが少ないという特徴を持つために、睡眠薬依存を患者さんに対して私がしばしば用いている薬はセロクエル（クエチアピン）という抗精神病薬です。

>>>睡眠薬と安定剤の正しい止め方 (22)


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   </content>
</entry>
<entry>
   <title>「精神安定剤」という言葉の功罪 (4)</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/03/_4_9.html" />
   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.161</id>
   
   <published>2009-03-01T06:37:25Z</published>
   <updated>2009-03-01T06:27:38Z</updated>
   
   <summary>広義の「安定剤」は、「自律神経失調症」と並んで、こうした古き悪き時代の精神医学の...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="「精神安定剤」という言葉の功罪" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
      <![CDATA[広義の「安定剤」は、「自律神経失調症」と並んで、こうした古き悪き時代の精神医学の「暗黙の了解」を象徴しているような印象があり、私は個人的には好きな言葉ではありません。<br>
<br>
で、ずいぶんと遠回りしましたが、向精神薬でホルモンバランスに影響を与えるものはあるでしょうか。<br>
思いつくかぎり、直接的にホルモン分泌が変化するのはドーパミン遮断作用をもった薬物を使用した場合に起こる高プロラクチン血症くらいです。<br>
<br>
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<br>
プロラクチンは乳汁分泌ホルモンのことですが、内分泌系というのは複数のホルモン分泌がたがいに影響しあうので、高プロラクチン血症によって二次的に他のホルモンのバランスも崩れます。<br>]]>
      <![CDATA[ドーパミン遮断作用をもった薬物というのは主に抗精神病薬（セレネースとかリスパダール）ですが、抗うつ薬の一部（アモキサンなど）にもこの作用をもつものがあります。ドグマチールなどもしばしば高プロラクチン血症が問題となる向精神薬です。<br>
<br>
<br>
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狭義の安定剤でホルモンバランスが崩れる可能性は高くはないので、ホルモン異常が起こるとすれば、「安定剤」という説明のもとに抗精神病薬か抗うつ薬を処方された場合だと思われました。<br>
<br>
病名告知に関わる問題でもあり。電話対応の範囲を超えているので、電話をかけてきた患者さんにはセカンドオピニオンを受けるための受診予約をとっていただきましたが、結局、その日には来院されませんでした（この項終わり）。<br>
<br>
<br>
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   <title>たしかに「早すぎる?おはなし」</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.162</id>
   
   <published>2009-02-28T05:56:06Z</published>
   <updated>2009-03-01T06:30:02Z</updated>
   
   <summary>患者さんに勧められたという同僚に勧められて購入。その日のうちに読了。「早すぎる?...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="読書" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
      <![CDATA[<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=polyhedron00-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4876018626&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&m=amazon&lc1=0000FF&bc1=FFFFFF&bg1=FFFFFF&f=ifr&nou=1" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0" align="left"></iframe>患者さんに勧められたという同僚に勧められて購入。その日のうちに読了。<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4876018626?ie=UTF8&tag=polyhedron00-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4876018626">「早すぎる?おはなし―テクノロジー犯罪被害者による被害報告日誌」</a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=polyhedron00-22&l=as2&o=9&a=4876018626" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />。

これはたしかに「早すぎる」お話なのか、はたまた……。
精神科医の立場で読めば答は言うまでもありませんが、Amazon.co.jpの本書のレビューに寄せられたコメントなどを拝見するに、筆者に賛同する方は多いようです。

出版元は天下の講談社！　と少し驚きましたが、講談社出版サービスセンターというのは自費出版を取り扱う別会社のようです。

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大手の書店でも扱われているのを見かけましたが、筆者の方が遭われているという被害がいかなるものであるにせよ、本書のような書物が、それと良く似た症状を呈する精神疾患の患者さんが適切な治療を受ける妨げにならないことを祈るばかりです。

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]]>
      
   </content>
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<entry>
   <title>「精神安定剤」という言葉の功罪 (3)</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/02/_3_12.html" />
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   <published>2009-02-09T13:04:46Z</published>
   <updated>2009-02-09T13:37:05Z</updated>
   
   <summary>精神科・心療内科領域では、インフォームド・コンセントが時に非常にいい加減に行われ...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="「精神安定剤」という言葉の功罪" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
      <![CDATA[精神科・心療内科領域では、インフォームド・コンセントが時に非常にいい加減に行われている現状があり、「安定剤」という用語はそれにひと役買っているように僕には思われます。<br>
<br>
内科を受診したときに、内科を受診する患者さんは多かれ少なかれ身体が不安定になっているので、それを改善するための薬はすべからく「身体安定剤」である、という説明を受け入れる方はいないはずです。<br>
<br>
なぜか、精神科ではそれがまかり通ることが少なくありません。<br>
<br>
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<br>
百歩譲って、向精神薬の総称として「安定剤」を用いたとしても、その後に個々の薬の作用と副作用、処方理由や標的症状についての説明が続くのであれば問題はありません。]]>
      <![CDATA[しかし、例えばうつ病と診断をつけ、抗うつ薬を処方した患者さんに対して、「軽い安定剤を出しておきますので1週間後にまたいらしてください」式の説明をする医者が、薬に関してそれ以上の説明を付け加えることは稀であるような気がします。<br>
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もちろん、ちゃんとした精神科医であればインフォームド・コンセントに対する意識はもっていますし、最近ではネットや本で勉強をして、積極的に説明を求めてくる患者さんも少なくありません。<br>
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「安定剤」のひと言をもって説明と同意が成り立つ治療関係というのは、医者の側に「精神疾患をもっている患者にそもそも十分な理解能力はないので説明しても無駄である」もしくは「薬の副作用を説明することで患者を余計に不安にさせる」という旧態依然の認識があり、患者さんの側にも「薬について詳しく説明を受けると必然的に病気についても詳しい説明を受けることになり、そうなると自分が『精神の』病気であることを受け入れなければならない」、「忙しそうな先生に素人の自分があれこれ聞くと煩わしがられるのではないか」といった精神疾患に対する「畏れ」や、医師に対する遠慮があった場合に形成されてしまうのではないかと考えます。<br>
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   <title>「精神安定剤」という言葉の功罪 (2)</title>
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   <id>tag:www.mental-clinic.ne.jp,2009:/blog//1.158</id>
   
   <published>2009-01-24T14:47:01Z</published>
   <updated>2009-02-09T13:37:42Z</updated>
   
   <summary>精神科や心療内科にかかられている患者さんは、薬を処方されるときにどの程度の説明を...</summary>
   <author>
      <name>Nekoyama</name>
      
   </author>
         <category term="「精神安定剤」という言葉の功罪" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/">
      <![CDATA[精神科や心療内科にかかられている患者さんは、薬を処方されるときにどの程度の説明を受けているでしょうか。<br>
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精神科・心療内科領域では、このあたりのインフォームド・コンセントが時に非常にいい加減に行われている現状があり、「安定剤」という用語はそれにひと役買っているように私には思われます。<br>
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診断がうつ病だろうと統合失調症だろうとパニック障害だろうと、精神科を受診する患者さんは多かれ少なかれ精神が不安定になっているので、それを改善するための薬はすべからく「精神安定剤」である――という論法は成り立つでしょうか。<br>
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      <![CDATA[マイナー・トランキライザーにも色々あるのですが、これまた慣習的には、そして狭義には、「ベンゾジアゼピン受容体作動性の精神安定剤」のことを指します。抗不安薬とほぼ同義です。セルシンやソラナックスやデパスやリボトリールの類ですね。<br>
で、これらのマイナー・トランキライザーではホルモンバランスの崩れは起こりません（もちろん絶対ではありませんが）。<br>
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じゃあ前回の質問に対する回答は「睡眠薬や安定剤を服用し続けてもホルモンバランスは崩れない」でいいじゃないかと思われるでしょうが、そうは問屋が卸してくれません。<br>
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その理由は、「精神科におけるインフォームド・コンセント」というデリケートな問題と密接な関わりがあります。<br>
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<a href="http://www.mental-clinic.ne.jp/blog/archives/2009/02/_3_11.html">>>>「精神安定剤」という言葉の功罪 (3)</a>
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